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子ども問題の本棚から
子ども理解の名著25冊を読み解く
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深谷昌志/著
定価:本体2000円+税
四六判/222頁
発刊日 2019年5月1日
ISBN番号 ISBN978-4-654-02312-7 |
子ども問題に精通する著者が、P・アリエスの『〈子供〉の誕生』や千原ジュニアの『14歳』など古今東西の25冊の子ども理解の名著を読み解きながら、子どもが抱える様々な問題を独自の視点で解明します。
こんな方にオススメ |
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・子どもについて深く学びたいと考えるすべての方。 ・子どもを知るために読んでおくべき書物を知りたい教育従事者の方。 ・教育の知識を深めたい方々。 |
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目 次 |
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読者への挨拶 ―本書をどう読んで欲しいか― 取り上げた25冊の本入手ガイド
T 欧米の古典に見る子ども像 ―子どもに「子どもの時」を持たせたい
「小さな大人」でない子どもの姿もあったのではないか ーP・アリエス『〈子供〉の誕生』 1960年
「児童の世紀」が未だ来ていない日本 ―エレン・ケイ『児童の世紀』 1900年
未知との遭遇をもたらすが、こだわりも感じる―J・ルソー『エミール』 1762年
手本として少しでも近づきたい ―ペスタロッチー『隠者の夕暮』 1780年 アクティブラーニングという言葉がむなしく響く ―J・デューイ『学校と社会』 1898年 U 子どもたちにとっての昭和 ―昭和の子どもは貧しかった ボトムアップ型学校改革の優れた実践 ー平野婦美子『女教師の記録』 1940年 波乱の人生の出発点 ―豊田正子『綴方教室』 1937年 この本の第二次世界大戦下の子どもの姿は誇張ではない ―山中恒『ボクラ小国民』 1974年 教師は、指導した生徒の将来にどこまで責任を負うべきか ―無着成恭『山びこ学校』 1951年 意欲的に試行錯誤して人生を築けた時代が見えてくる ―加瀬和俊『集団就職の時代』 1997年 V 子どもの暮らしをたどる ―土着の養育文化を振り返る 現在に示唆を与える子どもの遊びを肯定した儒学者 ―貝原益軒『和俗童子訓』 1710年 女性史研究の必須文献 ―江馬三枝子『飛?の女たち』 1942年 児やらひが機能していない現在の深刻さが見えてくる ―大藤ゆき『児やらひ』 1944年 子どもの成長には、「聖(学び)」と「俗(遊び)」とのバランスが必要 ―大田才次郎『日本児童遊戯 集』 1901年 W 新教育運動に見る子ども像 ―児童中心主義を提起した新教育運動 子どもの自由を尊重する教育は社会的に成立する ―A・S・ニール『問題の教師』 1939年 小学生は日本に適応したか ―子安美智子『ミュンヘンの小学生』 1975年 時代に先駆けて生まれた者の悲劇、手塚岸衛 ―八人の合著『八大教育主張』 1922年 小林宗作にとって、トモエ学園は副産物だったのか ー黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』 1981年 学校作りの支えを何に求めたのか ―斎藤喜博『可能性に生きる』 1966年 ユートピアの提示かもしれない。しかし、得るものはある ―I・イリッチ『脱学校の社会』 1970年 X 子どもたちの現在 ―子どもの姿が見えない放課後の町 「現代っ子」は、阿部の理想像か ―阿部進『現代子ども気質』 1961年 障害児の活躍は、日本社会の柔軟性のバロメーター ―乙武洋匡『五体不満足』 1998年 不登校は、個性を認めない日本の文化の産物 ―千原ジュニア『14歳』 2007年 「よしや君のおばさん」や「出山のおばさん」が欲しい ―田村裕『ホームレス中学生』 2007年 子ども期が伸び、青年期が消えた ―小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』 1978年
あとがき 取り上げた本の一覧
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著者紹介 |
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●
深谷昌志
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1933年、東京生まれ。東京教育大学大学院修了。教育学博士。教育社会学専攻。奈良教育大学教授、静岡大学教授などを歴任。現在、東京成徳大学名誉教授。
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