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増補 名詩の美学
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西郷竹彦/著
日本図書館協会選定図書
定価:本体4000円+税
四六判・上製/387頁
発刊日 2011年8月10日
ISBN番号 978-4-654-07625-3
日本図書館協会選定図書
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近・現代の名詩を分析し、詩の文芸としての美の本質・構造、詩の持つ多様な美について明快に語る。小・中学校、高校の詩の「読解鑑賞指導」の限界を明らかにし、誰もが豊かな深い読みを体験することができる詩の読み方を提示。宮沢賢治「烏百態」「永訣の朝」に関する詩論などを増補。
こんな方にオススメ |
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・近・現代詩愛好家。 ・小学校教師、中学・高校の国語教師、近・現代詩の研究者。
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目 次 |
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序 現実をふまえ、現実をこえる世界―佐藤春夫「海の若者」 1 矛盾するイメージの二重性―井伏鱒二「つくだ煮の小魚」 2 美の典型をとらえる―村野四郎「鹿」 3 一瞬にして永遠なる世界―三好達治「大阿蘇」 4 イメージの筋が生みだすもの―小野十三郎「山頂から」 5 現実と非現実のあわいの世界―中原中也「一つのメルヘン」 6 象徴化されていくプロセス―萩原朔太郎「およぐひと」 7 日常性に非日常を見る―長谷川龍生「理髪店にて」 8 心平詩〈つづけよみ〉―草野心平「天」「作品第拾捌」「海」 9 否定態の表現―中野重治「浪」 10 たがいに異質な感情の止揚―高村光太郎「ぼろぼろな駝鳥」 11 現実が虚構である世界―丸山 薫「犀と獅子」 12 無意味(ナンセンス)の意味―谷川俊太郎「であるとあるで」 13 自他合一の世界―安水稔和「水のなかで水がうたう歌」 14 一即一切・一切即一―高見 順「天」 15 自己の存在証明―石原吉郎「木のあいさつ」 16 天を見下ろす逆説―山之口 貘「天」 17 自己分裂・喪失の悲喜劇―藤富保男「ふと」 18 根拠なき推理の生む虚像―藤富保男「推理」 19 生命の芽ぶくドラマ―安東次男「球根たち」 20 まとめられぬまとめ―詩の美のかぎりない多様さ 21 二相ゆらぎの世界(宮沢賢治)―その1「烏百態」 22 二相ゆらぎの世界(宮沢賢治)―その2「永訣の朝」 補説 西郷文芸学の基礎的な原理―主として「話者の話体と作者の文体」について
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著者紹介 |
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西郷竹彦
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1920年 鹿児島生 文芸学・文芸教育専攻。元鹿児島短期大学教授。文芸教育研究協議会会長。総合人間学会理事。
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