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ひきこもり者支援の考え方・進め方
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田中和代/著
定価:本体1900円+税
四六判/148頁
発刊日 2025年3月1日
ISBN番号 ISBN978-4-654-02408-7
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ひきこもりの様々な事例をあげつつ家族および関係者のために,ひきこもり者のケアと支援のし方を詳述。不登校生徒をひきこもりにしないための中学校での試みも紹介。
こんな方にオススメ |
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・家族にひきこもりの方がおられ、どうしたらよいか分からない方。 ・ひきこもりの方への対処法を知りたいカウンセラー、教師、医師、家族の方。 ・不登校からひきこもりにしないための実践に学びたい方。
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目 次 |
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第1章 ひきこもり者とは ひきこもりとは何か ひきこもり者の数 ひきこもり者をとりまく環境・状態像 家族の高齢化問題 ひきこもりのレベル ひきこもりをシステムで考える 教育期間が終わると、ひきこもり者の支援をする担当者はいなくなる なぜひきこもり支援者は必要か
第2章 ひきこもりの原因としての暇な時間とストレス 不登校やひきこもりの原因は「ストレス」? ストレスの原因は違っていても、ストレス反応は共通 事例 複雑性PTSDのワタル(男性・40歳、仮名) 強いストレスを受けた場合、「逃げるが勝ち」の場合もある ひきこもりと精神障害について 雑念にとらわれると脳が傷つく 暇はヒトをダメにする――ヒトには「きょうよう」と「きょういく」が必要 暇は動物にも悪い影響を及ぼす 退屈なひきこもりの人々はどうしたらいいのでしょうか 事例 段階的に家事を身につけていったタケル(男性・20代、仮名)
第3章 ひきこもりと発達障害・精神障害 発達障害とは 事例 中学卒業後、家にひきこもった発達障害が疑われるショウタ(男性・17歳、仮名) 精神障害とは 精神障害の例 発達障害や精神障害の事例 事例 自閉症が疑われる不登校のタスク(男性・15歳、仮名) 事例 「変な自分」と認識し、ひきこもりになったリョウ(男性・40歳、仮名) 事例 ひきこもった後に、精神障害を発症したエリカ(女性・22歳、仮名)
第4章 ひきこもりの相談支援をする 自宅を訪問する 支援のはじまり(インテーク面接) 支援者がひきこもりの本人に会う時 支援者は自分なりに枠を決め、対象者に巻き込まれないようにする 受容するだけではダメ 「温かく見守りましょう」ではなく専門家と相談が必要 事例 依存的で相手を動かそうとするマユ(女性・26歳、仮名) ひきこもりが支援につながらない訳
第5章 ひきこもりへの支援制度と医療 福祉の支援 事例 親が高齢化し面倒を見てもらえなくなったタロウ(男性・50代、仮名) 自立支援医療制度 精神障害者保健福祉手帳 障害年金 医療につなげる 服薬を拒否する方は少なくない
第6章 ひきこもりの支援の終了 医療を拒否する方をどのようにして医療につなげるか 事例 信頼関係の後、医療につながったチトセ(女性・28歳、仮名) つながりの糸 どこが目標地点か、どうなったら解決か 支援を終結した例 事例 家庭の事情でひきこもったケン(男性・22歳、仮名) 事例 自閉症傾向のあるタケル(男性・23歳、仮名) 事例 言葉での説明の理解が難しいオサム(男性・30歳、仮名) 事例 菓子作りが得意なミサ(女性・35歳、仮名) ひきこもりの支援をやめる時期は慎重に 事例 不適切な時期に支援を集結し、状態が悪くなったマナミ(女性・30歳、仮名) ひきこもりに特効薬はない 自立まではいくつもの階段がある 事例 自立までの階段を着実に上り続けるリョウタ(男性・35歳、仮名)
第7章 ひきこもり者がなりやすい強迫性障害とPTSD(心的外傷後ストレス障害) 強迫性障害に向き合う 事例 手洗いから外出に支援を変えたサクラ(女性・28歳、仮名) 事例 自分で強迫症に取り組んだユリ(女性・30歳、仮名) PTSDへの取り組み 事例 PTSDに苦しむアヤ(女性・18歳、仮名)
第8章 ひきこもり者とのよい会話法 事例 毎日、両親が話しかけることでうちとけ始めたアキラ(男性・30歳、ひきこもり歴3年、仮名) ひきこもり者への話しかけ方 ロールプレイで会話法を練習――ロールプレイで受容する会話の練習 反抗的な子どもとの会話のコツ
第9章 不登校生徒をひきこもりにしないために ―長期の不登校生徒を再登校へ・ある中学校の試み― ある中学校での試み 長期の不登校生徒には支援が少ない 長期不登校生徒が再登校した事例 家庭訪問をする時の手立て 相談室の運営 相談室登校から教室復帰は慎重に 学校全体で取り組む必要がある なぜ再登校につながるか――生徒の心理的変化
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著者紹介 |
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田中和代/著
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臨床心理士,社会福祉士,EMDR 治療者。 静岡市出身。福井大学大学院修了。 これまで,小学校から大学までの教員,保育カウンセラー,スクールカウンセラーなどとして勤め,東北公益文科大学(助教)では学生共育センター副室長で発達障害学生の支援を行った。 現在,福井県坂井市のひきこもり支援員,一般社団法人福井コミュニティ協会理事長。 主な著書に,『高機能自閉症・アスペルガー障害・ADHD・LD の子のSST の進め方』(黎明書房)『新装版 ワークシート付きアサーショントレーニング』(黎明書房)『子どもの心のケアの進め方』(黎明書房)『発達が気になる子のための自立・就労トレーニング』(合同出版)他。
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