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啄木名歌の美学
歌として詠み、詩として読む三行書き形式の文芸学的考察
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西郷竹彦/著
日本図書館協会選定図書
定価:本体6500円+税
四六判・上製/342頁
発刊日 2012年12月20日
ISBN番号 ISBN978-4-654-07628-4
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啄木の三行書き短歌は、「歌」でもあり「詩」でもある。没後1世紀を経ても結論がでなかったこの問いに決着をつけ、啄木短歌の読み方を一変させる画期的な書。「歌として詠み、詩として読む」ことによって、今まで決して味わうことのできなかった啄木短歌のゆたかな深い世界が、読者の前に現れてくるのである。
こんな方にオススメ |
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・啄木研究者。 ・啄木愛好家。 ・国語教師。
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目 次 |
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はじめに―啄木歌詩の文芸学的考察― 第1章 啄木歌詩の表現の独自性 ・一つの「実験」―この短歌を三行に文節せよ― ・『一握の砂』刊行までの啄木の経歴 ・『一握の砂』の詩的特徴 第2章 歌でもあり、詩でもある ・〈はたらけど……〉―歌でもあり、詩でもある― ・三行歌詩〈はたらけど……〉(A)の構造分析 ・啄木歌詩と呼称する理由 ・一行書きから、三行書きへ ・歌それぞれの調子 ・啄木短歌の大衆性と思想性 /他 第3章 <東海の小島の磯の……>の徹底的解明 ・卑小・卑近・卑俗なものへの焦点化 ・意外性(どんでん返し) ・真実性(リアリティ・納得性) ・〈われ〉の戯画化・カリカテュアライズ ・逆照射ということ ・一行と三行の文芸学的考察 ・〈我を愛する歌〉の〈我〉とは /他 第4章 啄木歌詩の美学―歌として詠み、詩として読む― ・望郷の歌 ・女人賛歌 ・父と母と ・妻と子と ・〈われ〉が〈われ〉を歌う ・雑 ・旅愁 ・啄木短歌の比喩の独自性 ・啄木短歌の二つの読み方 第5章 三行書きについての諸家の見解―様式・ジャンル論の再検討― まとめ―啄木短歌の可能性と限界 補説 西郷文芸学と相補的・相関的世界観―二元論的世界観批判― 補説A 西郷文芸学の基本理論 ・誤れる文学理論―たとえば、作家と作者の概念の錯乱― /他 補説B 二元論的世界観、二分法の論理、二者択一的方法論について ・啄木の「一元二面観」 /他
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著者紹介 |
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西郷竹彦
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1920年、鹿児島生。 文芸学・文芸教育専攻。元鹿児島短期大学教授。文芸教育研究協議会会長。総合人間学会理事。
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