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名歌と名句の不思議,楽しさ,面白さ
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武馬久仁裕/ 編著
定価:本体1700円+税
B5判/77頁
発刊日 2020年4月20日
ISBN番号 ISBN978-4-654-07673-4
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今まで語られることのなかった名歌、名句の表現の不思議さ,楽しさ,面白さを心ゆくまで味わえる画期的な本です。藤原定家や与謝野晶子,若山牧水らの名歌21首,芭蕉や一茶,子規や西東三鬼らの名句47句を分かりやすく紹介。高校受験摸試に採用。
こんな方にオススメ |
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・和歌(短歌),俳句の本当の面白さを知りたい方。 ・古くからの名句の言葉の面白さに親しみたい方。 ・今ある和歌(短歌)や俳句の入門書に飽きたらない方。
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目 次 |
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○名歌の不思議,楽しさ,面白さ―21首 月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして<からまる言葉> 在原業平 花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに <くり返す無常> 小野小町 見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮 <なくてもある美> 藤原定家 やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに <三行書きの妙> 石川啄木 馬追虫の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし <そよろ> 長塚節 下京や紅屋が門をくぐりたる男かわゆし春の夜の月 <からかったのは誰> 与謝野晶子 君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ <世界を美しく飾る> 北原白秋 赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり <世界を真逆に飾る> 斎藤茂吉 他
○名句の不思議,楽しさ,面白さ―47句 古池や蛙飛こむ水のおと <荘厳(美しく飾る)> 松尾芭蕉 夕顔や女子の肌の見ゆる時 <掛詞> 加賀千代女 夏河を越すうれしさよ手に草履 <別の人になる> 与謝蕪村 痩せ蛙まけるな一茶是にあり <ひねり> 小林一茶 星一つ残して落つる花火か <上にあるものは上に> 酒井抱一 柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 <荘厳(美しく飾る)> 正岡子規 菫程な小さき人に生れたし <すらすら読めない> 夏目漱石 永き日のにはとり柵を越えにけり <古典仮名遣いの妙> 芝不器男 しんしんと肺碧きまで海のたび <一字を味わう> 篠原鳳作 ゆさゆさと大枝揺るゝ桜かな <いのち> 村上鬼城 分け入つても分け入つても青い山 <「ても」の働き> 種田山頭火
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ <一語へのこだわり> 杉田久女 桐一葉日当りながら落ちにけり <上にあるものは上に> 高浜虚子 青天や白き五弁の梨の花 <対比> 原石鼎
コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ <擬人法(活喩)> 鈴木しづ子
戦死報秋の日暮れてきたりけり <一語へのこだわり> 飯田蛇笏
水枕ガバリと寒い海がある <オノマトペ(声喩)> 西東三鬼
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり <ひらがな> 久保田万太郎 雄鹿の前吾もあらあらしき息す <作者と句の中の人物> 橋本多佳子 金銀瑠璃瑪瑙琥珀葡萄かな <漢字へのこだわり> 松根東洋城 他
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著者紹介 |
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武馬久仁裕
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1948年愛知県生まれ。名古屋大学法学部政治学科卒業,東洋政治思想史専攻。俳人。現代俳句協会理事。東海地区現代俳句協会副会長。日本現代詩歌文学館振興会評議員。船団会員。主な著書に『G町』(弘栄堂),『時代と新表現』(共著,雄山閣),『貘の来る道』(北宋社),『玉門関』『武馬久仁裕句集』(以上、ふらんす堂),『読んで,書いて二倍楽しむ美しい日本語』(編著),『武馬久仁裕散文集 フィレンツェよりの電話』『俳句の不思議,楽しさ,面白さ』『子どもも先生も感動! 健一&久仁裕の目からうろこの俳句の授業』(共著)『誰でもわかる日本の二十四節気と七十二候』 (「文学で味わう二十四節気」「文学で味わう七十二候」執筆)『誰でもわかる美しい日本語』,『誰でもわかる孫子の兵法』(以上、黎明書房)。
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